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長崎西高同窓会各支部からのお知らせ

川内君出品の「書画展」を鑑賞する

4/12(火)、神戸・三宮へ行く。うららかな春の陽ざしを浴びた、緑豊かな六甲山の山並みがすぐ近くに迫る、中山手通りを漫歩しながら、閑静な官公街の一角を占める「兵庫県民会館」へ向かった。ここのアートギャラリーで「神戸から新しい風」をテーマにした「太洋美術展」(川内工一君が理事を務める「太洋美術家協会」主催)が開かれているので、鑑賞に訪れた。

何はともあれ、美術展開催にあたっての後援主たちがすごい。兵庫県を筆頭に、兵庫県議会、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市議会、神戸市教育委員会、神戸新聞社、毎日新聞神戸支局、読売新聞神戸総局……などなど錚々たる名を連ね、規模の大きさ・格調の高さを誇る「書・絵画展」となっている。今年の開展で37回目を迎えるそうだ。

展示室に一歩足を踏み入れると、もうそこは、「芸術の世界」である。所狭しと、墨彩画、水墨画、日本画、水彩画、鉛筆画、刺繍、書……などが展示されている。多彩に織りなす「芸術の世界」に思わず引き込まれ、駸々乎(たちまち)として、書画に陶酔してしまう。

彼は、「書」を究めた作品2点を出品されていた。1つは、活發發地(かっぱつはっち、意気盛ん)で、墨痕鮮やかな「武尊」(たける)と、2つは、特筆大書した漢詩「詩傳畫意王摩詰船載書聲 米舎人」である。2年前の当美術展で栄えある兵庫県知事賞(出品名は「原爆考」)を受賞されたというから、驚くほどの「書道力」である。プロ野球選手としての経歴を持つ彼が、野球とは雪と墨ほども異なる「書」をみごとなまでに手掛ける才幹に深い感銘を受ける。

彼は、同じ神戸で過去2度にわたり、夫唱婦随の個展「おもろい夫婦展」を開いたことがあった。ご夫人の創作陶芸品と、彼の集大成した書と絵画などを一堂に会し、「すばらしい」の一語に尽きる内容だったのである。その折に、彼独流の筆致で着墨した作品が思い起こされる。それは平櫛田中氏(陶芸家)の「六十、七十ははなたれ小僧。男盛りは百から百から」である。彼の座右の銘「今こそ出発点」を表徴しているかのように思え、とても印象深い名句の発見だった。

今日の書画展の鑑賞に、我が同期生(ひとんよか会)の面々である,上崎洋夫君、近藤(清田)信子さん、田中(緒方)栄子さんも訪れていた。半年ぶりの出会いだが、相変わらず元気はつらつとしている。

彼が当美術展の受付業務を終えた、17時に会館をあとにした。次はお決まりのコース「飲み会」である。どこで何を飲食するか模索しながら、神戸の雑踏街を練り歩く。しばらくして中華料理で一献傾けることが自ずと決まる。すんなり探しあてた中華料理店へ入り、生ビールで乾杯をする。いつも乾杯時に、ジョッキをかち合わせて起こる「ガチッガチッ」という接触音がたまらなく好きだ。から揚げ、餃子、小エビのてんぷら、枝豆……を注文する。料理や生ビールを運んで来てくれる、若いウエイトレスさんの服に「張」という名前が入った名札を付けられていた。「張」は中国、韓国に多い姓である。中国語に微力非才ながら、「?是中国人??」と尋ねると、逆に日本語で「中国人です」と応じた。「从北京、南京、……?」「河南省から来ました。留学生です」とやり取りが続く。中国語に長けた上崎君もすかさず中国語で会話をする。なごやかな雰囲気だ。通じたり通じなかったりして、さわやかな笑いが起こる。隣の席の見知らぬご婦人客たちからも笑いを取る。

これを機にして、やおら台湾旅行の懐古談が始まる。上崎君と平間君の出生地である「台湾」を2008年2月に「ひとんよか会」のメンバー8名が旅したわけだが、その時の旅情がとても感慨深く、今でも鮮明に記憶に残っている。そのなかで、深い霧にすっぽり包まれた「九?(きゅうへん)」の旅愁、「行天宮」での台湾庶民(日本語が分かる老人たち)とのふれあい、田中さんが、知人に依頼された土産物を買うためにすごく希求してやまなかった「台北犁記餅店(名菓子店)」への訪店をかなえたこと、「集集(じーじー)」(1999年9月21日に発生した「9・21集集大地震」の震源地としてあまりにも有名、マグニチュード7.6を記録したという)での、ひょんな会話から始まった台湾人家族とのひととき、旅行中での愉快なハプニング……などが矢継ぎ早に誰かれとなく口から出てくる。

大橋巨泉氏がその著『どうせ生きるなら』(角川oneテーマ21)のなかで < 旅行は、企画と準備で1回、実行で2回、帰ってからの思い出と合わせて3回も楽しめる…… > と旅行が持つ楽しみの序破急(前・中・後)を書いておられるが、やはり、旅行の後日談に花を咲かせることも楽しみの1つとなっている。話題が多ければ、その場で退屈することもなく、時間がたつのを忘れるくらいである。また、筆者にとって、酒は決して強くない(と思っている)が、楽しければ飲酒がしたたかに弾むようだ。

かくして、黒暗暗(黒闇闇)たる9時に「飲み会」は終わった。70歳を過ぎてから、もっぱら家呑みが多い(いつもせいぜい韓国産の安い発泡酒350ml 1缶程度を飲む)筆者なのだが、年に数回、「ひとんよか会」の面々と外で酒を飲む機会はとても貴重で楽しみの範疇にある。

川内君が揮亳した書「武尊」を脳裡にしまい込み、それぞれ帰路についた。

追談  4/12、熊本で甚大な被害をもたらす大地震が起こりました。いまだに余震が続いていると報道されています。島原半島と熊本県は、島原海湾をへだてて、一撃指呼(一衣帯水とも)の間にあり、島原は熊本・大分の本震・余震の連鎖で並大抵ではない大揺れが続いたことでしょうね。その御気労をねぎらいたいと思います。いつも、長崎西高14回生HPの掲示板に円転自在な書き込みをされ、我々読者をなごませてくれる、琴次郎君をはじめ、地震に遭われた、本田K君や、島原、長崎、熊本、大分、佐賀、福岡、鹿児島在住の同期の方々に重ね重ねお見舞い申し上げます。

2016/04/27 関西支部 山田 東一・写真 川内工一





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