長崎西高校第14回生同窓会に関連した最新情報をお知らせします

お問い合わせ
トップページ 新着情報 本部からのお知らせ 14回生各支部より 14回生掲示板
長崎西高14回生同窓会トピックス

似合わない「反面教育委員」?長崎県教育界雑感 No.6(田中直英君コラムより)

平成21年10月〜22年7月の間、県教委HPに連載した素人の駄文です。
・・・・・も山の賑わい!! 当HPの面埋めに!ご笑読下さい。(田中直英)

卒業・入学シーズンに想う

子どもたちの人生の節目、卒業式、入学式は大切な行事、送り迎える校長先生の式辞は生徒に託する大きな期待と夢が詰まった言葉という名の贈り物、参列の度に敬服し、感激いたします。

卒業後、就職し社会に巣立つ子どもたち、特にこの就職氷河期、内定率も低く厳しい日本経済の実態が、子どもたちに暗い影響を与えている現実は、忸怩たる思いです。

今から33年前、1977年長崎経済同友会主催の欧州産業視察団の1員として英・仏・ポルトガル・スペイン歴訪の折の報告レポートを書棚から引き出し読み返してみました。

当時33歳の若輩の拙文、恥ずかしながら趣意だけを抜粋させていただきたい。当時は高度成長の真っ只中、浮かれている実情でした。

「私が経験したこの10年余りの企業活動は、大勢順風満帆、毎年、昨年比10−15%成長は当たり前、そんな経験しか、したことのない私どもにも造船不況、大型店出店競争激化等の不安要因を認識し、少々の危機感を抱いての視察である。初めての低成長経済予感の中、ヨーロッパ諸国は低い成長率で推移し、企業は1%伸びた2%伸びたと平然として企業活動を続けている。永年に亘り、低成長経済の中で生きてきたヨーロッパの企業の対処、理念の中に今後、鈍化するであろう日本経済、長崎経済、わが社にとって何か得るものがあるのではないか?そういった問題意識を持っての参加である。」

1977年の欧州視察報告書、33年前の認識、正に現状の日本が当時の欧州であり、当時の日本が今の中国・インドであり、時代の変動推移を改めて実感いたします。
当時訪問したポルトガル、スペインともにギリシャに次ぐ国家財政破綻懸念と英仏はECのもと、国家を超えた共同通貨など経済連合体での生き残り、日本政府は東アジア共同体を模索する等これからの日本を含む世界経済の動向は不透明で、これが失業率や有効求人倍率、新卒者求人に現実として表面化しているのが現実かと思います。

子どもたちに職場を与えることのできない私を含めた大人や企業の責任を痛感し、「正に歴史は巡る」昔日の高度成長は難しくても、「働く意欲のある人に働く場」の構築は、政治経済教育を含めた国民と社会の責務と反省した「卒業・入学シーズンに想う」でした。

平成22年3月24日 教育委員 田中直英

2012/10/23  田中 直英

長崎西高14回生同窓会トピックス一覧
Copuright(c) nagasakinisi high-school 14th students dousoukai All Rights reserved. produced by arttech