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長崎西高14回生同窓会トピックス

『花の青春』とらんぽりん17

「みのり」
りんご花咲く
りんご実をもつ
りんご青ぐむ
りんご熟した

ああ十一月の確かさよ

天満ちる
地満ちる
我も満ちたり

ああ明るさのうれしさよ

        (詩・ながた みほ)

つい先頃、信州の方から頂いたお便りには……「今年の信州、十月に真夏日があり、下旬になっても 蚊に刺される始末、春のスミレが庭先で花をつけています、異常気象です。果樹も春の凍霜害で成績 が芳しくないようです。月末より十二月初めにかけて、りんごの最盛期になりますが」……とありました。

思えば、南国?育ちの私など、幼い頃より、りんごの花だけはまだ見たことがありませんでした。
初めてそのりんごの花を見たのは、20代の終わり頃、やっぱり信州の天竜川沿いの道野辺で、でした。 思いの外、大きく白い花で、やっぱり感動いたしました。
それまで島崎藤村の「詩」の中でしか、りんごの花を知らなかったのです。

久しぶりに「とらんぽりん」への寄稿です。
まず最近の同窓会関連行事の、かんたんなご報告です。
10月26日に「長崎西高在京同窓会・総会」が無事に終わりました。僣越にも、もともとそういうレポート は私の任ではありませんが、当夜の私たちの様子の一部をお伝えします。
その日には、何しろ来る11月30日の14回同期会(池袋・東武)を控えて、こちら総会の方に出席14回 生は全四名と劇的に少ないことになりました。で、いささかの責任を負って、その四分の一名・私の見た まま、感じたままです。
いつもは、総会全体の中の各回生の中で、例年、14回生は人数も多いし、若い回生にも負けず…… で元気ですし、なかなかの存在感があります。それが今回14回生が少人数なのはいささかさびしい。 しかし「よかよか、私達は後日、ハデーに別会場で同期会をするとやけん」と余裕、なのでした。

いよいよ総会の日、会場ホテルに着くと、当日は、前代未聞。まさかの出来事が。えーーッ。
14回生にとっての非常事態?が待っていたのです。
いきなり、ありゃりゃ14回生のテーブルもなし、出席者の名簿登録もなし。若者じゃないけど「なにソレ」 の事態に直面。さらに当日は、格別に珍しい14回生でのご出席者がありました。伝説的な存在、14回 生きっての秀才女性・お医者のYさんが久しぶりに来られているのでした。なんということを……。
全部で会場には26もある他の大テーブルの「物の数」には入っていない、のでありました。西高はすでに 65回の卒業生を迎えています。65と14では、一瞬、数字の14が若いもののように、いつも錯覚します。
それでどうなったかというと、
私たちは、急遽用意されたテーブル上の、そこには各回生案内のスタンド・ポール(というのかな)も無い。 サイズも格段に小さい低い小テーブルで、これに、しょぼしょぼと着席。場所も、会場一番末席・後方にあ るし、隆盛を誇った、かの14回生も、さしも世も末かのような気分で……と思うでしょう??

そうはいかない。時は今ぞ。
当日には、そこには我ら自慢の頼もしい知性が臨席の上、いつもお世話になる幹事の心強い男性のお 二人もおられるから、お互いにサッと、気持ちの切り換えが早かった。特に私はふだんから「人間万事 塞翁が馬」の考え方を、小さく・お茶漬けのふりかけにしたような視野ながら、そう心がけておりますし。
「こりゃ、面白い話になったぞ」
いわんや強者揃いの14回同期。よかよか、(それならそれでもっけの幸い)全員すぐに気持ちの切り換え。

会場の各壁際に並べられた、料理コーナーを打ち眺むれば、(後方末席は)一番好都合なポジションで ある。さっさと自分たちは早よう「おいしかごたる料理ば、ゲットしようよ」と、いたずら心まじりの知恵。
しかも一人があれこれ、おのが一皿に迷わず、一種類各「四人分を載せて」さっさと席に戻ろうよと即決。

これだけではありません。料理などを運ぶ人(ホテルの係の人)がワインを載せて近所を通るチャンスには、 即座に対応できるのです。この知恵はやや遅れて回った。その姿を見かけると、
「アッ、すみません。ソレ、ワインの方、このテーブルに置いていってください」と声をかける。
「はい。 赤ですか? 白ですか?」
「はーはー。赤も、白も」
「いくつですか?」
「ハイハイ。よっつづつ」
「は?っ」
「は、じゃないです。四つです。」強気なんです。なんか、今夜は、虐げられている者の、倍返し気分。

なんにも私達、不正はしとらんもんね。会費もチャンと受付けで払ってるもんね。
また四人がそれぞれ(ビールも日本酒も注文せず、その代わり)ワインを人数分、このテーブルに置いて いって下さいと、単に声掛けしただけだもんね。場所が端っこ過ぎて、ただ際立つだけの話だもんね。
このとき。四人組は、みんなもちろんわかっているのに、中の一人が、すまーして必要にせまられたような 注文をして、またそれに「そうそう、そうです」とおごそかに、他の三人が調子を合わせる。
それがいかにも紳士風・淑女風であった。内心は私たち、楽しく、おかしゅうしてたまらん。
かくして、たけなわの宴もいよいよ終わる時には「受け付けの混まんうち、さっさと帰ろう」名札を返却して と真っ先に会場をあとに。

このあとの話です。それから数日して、留守電が数回私の携帯にはいっています。誰だろう。私の携帯番 号を知っている人ではある誰だろうと、それに気づいて折り返すと、えらい若々しく、しかし落ち着いた声の 男性です。なんと今回の在京同窓会の当番担当回生・28回生の堀内会長さんからでした。
その内容は、他でもない。
『この度は、14回生の皆様に対して、大変失礼なことを致しました』 と当夜の不手際について実に真心あふれるお詫びのご挨拶でした。

それはまたご丁寧に、私にだけでなく、ぜひあとのお三方にも、そのご連絡を……と申し出ると、すでに致 しております。ということで、それは良かった。安心しましたと、今度はこちらの私の大感激になりました。
礼儀正しい対応ではありませんか。なんと、しっかりした後輩方ではありませんか。やっぱり西高生です。
ダテに教育を受けているわけでは無い。と胸の中から熱く感動するものがありました。
間違いはどこにでも起こりうる。しかしその事後処理が、清々しい、いい対応ではありませんか。
温かい気持ちになりました。こういうところに、自律の精神が生きて、先輩・後輩と縦系列につながっている、 成績ばかりの西高卒業ではなく、ああしっかりした後輩がたに恵まれた、この出来事はぜひ同期の皆さん にもお伝えしまなくては、と言うと、それは有り難く、ぜひお願いしますということに。
という、この約束ですから、遅くなりましたが、その顛末をここにご報告いたしました。

なお、総会の当日に出席された14回の面々については、11月30日の同期会の席で関東幹事団の方から、 (午後1時から東京・池袋東武百貨店でのベトナム料理)ご報告があると思います。お楽しみに。

2013/11/18 ながた みほ

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